アバカについて

アバカは分類学的にはショウガ目 / バショウ科 / バショウ属, 学名をMusa textilis、和名はマニラアサ(マニラ麻)、英名はabaca(Manila Hemp) といいます。同じバショウ属に、バナナ(学名 Musa spp.)があり外見はよくにていますが食用になる実は生りません。
分類上はアサの仲間ではありませんが、繊維が取れることから最も一般的な繊維作物である「アサ」の名がついたようです。
熱帯地方の山間部に生息する多年草で、高さ5-7 メートルほどで、葉は楕円形で大きく、基部は鞘状で茎を包むようになっており(葉鞘)、ここから繊維が取れます。
日本ではアバカを糸芭蕉(バナナは実芭蕉)はといい、芭蕉布の原料になります。芭蕉布は沖縄県の代表的な織物で昭和49 年に国の重要無形文化財に指定されていています。

産地

フィリピン、エクアドルが主産地であるが、ボルネオやスマトラにも広く分布しています。
生産量はフィリピンが約70,000トン、エクアドル約25,000トン、コスタリカ約1,000トン、インドネシア約600トンとなっています。

伐採

アバカは苗を植え付けてから3 年で収穫が可能になります。その後3-8 ヶ月ごとに収穫されます。
一度植えたら何度でも収穫できる、持続可能な資源です。

用途

葉の繊維は水に浮き、太陽光や風雨などに対しても非常に高い耐久性があるため、船舶用のロープに最適とされていました。しかし近年魚網、ロープにおいては合成繊維にそのシェアを奪われつつありますが、ケーシング、電掃袋、ティーバッグ、絶縁紙、工芸品、補強材等その繊維の持つ強さとしなやかさを活かし、特殊紙分野において様々な用途が見出され、バッグやその他ファッション・アクセサリー素材としても広く使われ、日本の紙幣にも使用されています。
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